|
『それは舞い散る桜のように』(それはまいちるさくらのように)は、2002年6月28日にBasiLから発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム。また、同年の8月9日にDVD-ROM版が発売された。通称「それ散る」。英語による副題は"Cherry petals fall like teardrops..."。 == 概要 == 本作は、発売前年(2001年)の夏には制作が始まっていた。前作『21-Two One-』のマスター作業時の雑談で、「『21』は紅葉をたくさん使ったから、次は桜を使おう」と春の物語にすることになった。しかし、制作しているうちにライターがシナリオを長くしてしまい、結局年間を通したストーリーになってしまう。この作品のテーマは「女の子にフラれたあとの男の心境」と別れありきで書かれており、作中に出てくるヒロインとの別れの理由はすべて後付けである〔『それは舞い散る桜のように ビジュアルファンブック』、エンターブレイン、2002年、P94。〕。 BasiLのゲームとしては、コンシューマ移植版を除いて初の音声入り作品となった。キャスティングなどは、声優プロダクションから渡されていたサンプルを元に決めていたのだが、唯一『青葉』役だけはシナリオライターが頭の中で決めていた声優がいたため、別にお願いして参加してもらうことになった〔『それは舞い散る桜のように ビジュアルファンブック』、エンターブレイン、2002年、P96。〕。 シナリオライターは、当初鬱ゲーを制作するつもりでいたのだが、徐々に萌えゲーの要素が増えてきたため、完全に萌えゲーに変えてしまおうかと考えたこともあった。しかし、先に出来上がっていた主題歌が萌えゲーっぽくなかったため路線変更はしなかった。 前作のようなコンシューマ機(PS2やDCなど)への移植はなく、予定されていたとされる続編の制作も行なわれなかった。ストーリーの謎の多くを残したまま物語が終了したため、当時存在した公式BBSでユーザーの話題になった。また、それと同時に続編の制作を望む声が多数出ていたのだが、原画家は前作を超えられない続編よりも新作を作ることを望んでいた〔『それは舞い散る桜のように ビジュアルファンブック』、エンターブレイン、2002年、P97。〕。その上、ゲームの発売から半年後の2003年初めにBasiLが活動を休止し、ほとんどのスタッフがBasiLから離れていった。 長い休止期間を経て2008年1月28日にBasiLは活動を再開し、10月31日に本ゲームの完全版が発売された。ただし、当時のメインスタッフであるシナリオ王雀孫、原画西又葵、音楽アッチョリケ(いずれも現在Navel所属)らは完全版に関わっていない。追加CGはTeam BasiL、追加シナリオは丘亮助が担当した。完全版ではサブヒロイン2名がメインに昇格したが、ストーリーの謎の多くは残されたままだった。 2009年7月31日に発売された『もぎたてBasiL! -commencement-』には、もしもの世界を描いたミニADV「if…それは舞い散る桜のように」が新たに収録されている。人気のあったヒロインである星崎希望と雪村小町が登場する。シナリオは佐山操が担当。 2009年12月25日、デジタルメディアマートより完全版のダウンロード販売が開始された。 株式会社ジャックインザボックスのウェブサイト「禁断のギャルゲー」より完全版の携帯電話アプリゲーム版が配信されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「それは舞い散る桜のように」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cherry Petals Fall Like Teardrops 」があります。 スポンサード リンク
|